Cafe Panic Americana Book Review

管理人・大串尚代(慶應義塾大学)による書評のページ。旧CPABR (http://www.flet.keio.ac.jp/~pcres)からリニューアル。

2013-08-29から1日間の記事一覧

書評『環大西洋の想像力—越境するアメリカン・ルネサンス文学』 評者:上田裕太郎(慶應義塾大学大学院修士1年)

「身体で感じるアメリカ文学」 ある日、私は授業の課題のために19世紀アメリカン・ルネサンスの小説を読んでいた。具体的な名前を出すと、フレデリック・ダグラスやハーマン・メルヴィルである。これらの作家の時代というのは歴史的に見ても、アメリカが自国…